Wikipedia、英語しかないじゃん………………。
こんにちは、劇団娥夢です。
「ロスト・コスモノート」って知ってますか?娥夢の次回公演のタイトルですが、別にこれ造語とかではないんですよね。
ただググるとこれ、検索上位4つくらい全部英語なんです。
試しに一個見てみましょうか。
日本語のページで最初に出てくるの娥夢のページなんですね。ちなみに「國學院 演劇」で調べても娥夢は出てこないですよ。なんとかしたいですね………。とりあえず適当に開いてみましょう。
どれどれ………………。
「・・・・・・・。」
「Ivan Ivanovich」っていうらしいですね。調べてみると……?
マネキンじゃん。
「Ivan~」ってのはようするに日本語でいうところの「名無しの権兵衛」みたいなもんですね。そういえば権兵衛って名前じゃないの……………?
それはともかく、注目すべきは青字で書かれたコラブルスプートニク……米ソ宇宙開発競争時代、ソ連側が打ち上げたいくつかの宇宙船の名前です。Ivan人形と違い、こちらは「ロスト・コスモノート」に結構縁深いワードなんですね。コラブルスプートニクが開発されたころ、つまり初期のソ連宇宙開発にはある特徴がありました。
「秘密裏に複数の技術開発を行いながら多数の宇宙計画を実行し、成功したもののうち軍事機密に抵触しないものにのみ計画番号を与え、西側世界に公表する」
つまり、現在伝わっているソ連宇宙開発史には「失敗」は記録されていないのです。宇宙開発における「失敗」とは?当然「宇宙飛行士の死亡」です。
「トーレバート録音」という有名な録音データがあります。イタリアのアマチュア無線家が偶然受信したとされる、ソ連女性宇宙飛行士の最期の無線記録です。当然ソ連当局の公式記録にはありません。
他にも当時、世界中で「存在しないはずの宇宙飛行士」から通信がキャッチされたと言われています。たとえば1961年にはこんな音声が数時間ごとに受信されました。
「全て良好。我々の宇宙船は予定の高度を保っている」
ソ連はこれを受けてテスト用の無人機を打ち上げた事を認め、音声に関してはテスト用の録音テープだと述べ、有人であることは否定しました。しかし7日後、同じ声で妙なメッセージが世界中で受信されました。
「ダイヤルの表示は見える。しかしシグナルは不鮮明だ。もう何も見えない」
「私が右手で支えています!これでバランスが保てます!今のうちに窓から外を見てください!あれを見てください!
「なんだあれは?何かがある………………」
「……もし我々が帰れなくても、世界は何も知らないままだろう」
「(時報)現在 モスクワ時間で 午前8時です」
ソ連当局はこれについても、テスト用の録音テープだとしています。
彼らは「ロスト・コスモノート(失われた宇宙飛行士)」だったのでしょうか。初めて宇宙に行った人類はソ連のユーリ・ガガーリンだと言われています。
もしや彼は初めて「行った」のではなく初めて「帰ってきた」人類だったのでしょうか?
そんな英雄・ガガーリンが映っている有名な集合写真があります。
彼が宇宙飛行士仲間と仲良く映っているもので、1961年に撮られました。ネクタイをした前列の男がガガーリンですね。
これが西側諸国に公開されたのは20年後の1981年です。ただし、「オリジナル」と呼ばれるもう一枚とセットで。
ほら、わかりますよね。
「ロスト・コスモノート(失われた宇宙飛行士)」───────ではなく彼らは「ロスト・コスモノート(消された宇宙飛行士)」なのか。
最後に上で書いたロスト・コスモノートの一人とされる女性宇宙飛行士の通信記録「トーレバート録音」の音声をおいておきます。是非聴きながら寝てください!!!
では!
文責:小阿瀬達基