劇団娥夢では、こんな感じの役職を立てて舞台を作っています。
これはわかりやすいですね。台詞・動きを覚え、そこから更に「演技」にしていくのが役者です。ただ言われた通り・書かれた通りにやるのではなく役作りや台本読みなど試行錯誤しながら稽古していきます。
娥夢では役者と裏方は完全分業ではありません。「こないだは舞台に立ったけど、今回は裏方だけ!」的な。もちろん、裏方専門でやりたい!という人も大歓迎です。
稽古・舞台のまとめ役です。各キャスト・スタッフに「こういう演技をして欲しい」「こういう照明が欲しい」「こういう音響が」「こういう衣装」という風に指示を出し、舞台の方向性や見せ方を作っていきます。実写やアニメでいうところの監督に近いと思います。場合によっては「演出助手」というサブがつくこともありますよ。
稽古・舞台のすすめ役です。普段は大学に施設を使用する許可を取ったり、公演の企画を通したり、あとは稽古のスケジュールを組んだりとかしてます。準備中・本番中の各スタッフの作業進捗の管理なんかもしてる気がします。
音を用意する人です。だいたい以下の4つの仕事をします。
ノコギリを振り回したり、釘を打ち付けたりしてます。舞台上で必要なもののうち「手に持たないもの」を用意しますね。最近の娥夢では「白幕」「カーテンレール」「ロケット」なんかを作ってましたよ。あんまりイメージの付きにくいものばかりだったかもしれないですね……。何だか武骨なイメージの役職かもしれないですが、なかなか繊細な仕事です。作るだけでなく、買い出しに行ったりも多い人たちですね。
「舞台美術」という呼び方もあるみたいですけど、娥夢はなんとなーく「大道具」の方がしっくりきますね……。
「手に持つもの」を用意します。大道具と違って、作るのではなく集めるのがメインですね。買うだけでなく、団員やその関係者が該当のものを持っていないか確認したりもしますよ。タダで手に入ると予算が浮きますよね。
銃やナイフなどの武器を持つとテンションが上がりますね。ばぁん!
「いしょメ」です。一朝一夕では身に付かない技術とセンスが必要……な気がしますね。役者本人と演じるキャラクターの両方に合った衣装を着せ、メイクを施し、髪をいじったりしなくてはいけません。買いに行ったり、探してもらったり、縫ったり切ったり、etc……華やかなそうに見えますが、多忙でもあります。白鳥がバタ足云々みたいですね。
フライヤー(チラシみたいなもんです)を作る人です。大まかに分けて2つの仕事があります。
公演の顔とでも言うべきフライヤーです。大事な仕事なんですね。絵やデザインじゃなくて、写真を使うこともありますよ。
宣伝美術は公演について宣伝するのが仕事ですが、広報は娥夢そのものを宣伝するのが仕事です。このサイトの作成も広報活動に含まれそうですね。メインの媒体はTwitterです。Instagramも始めました。公演の告知はもちろん、普段の稽古の様子なんかも発信しています。広報は大事ですよ~。
これもわかりやすいですね。お金の管理です。人によって向き不向きが大きく分かれる仕事な気がしますね………。公演の準備中、各スタッフの提出する領収書を確認して予算から降ろしてくれます。大事な仕事です。それだけに、会計を任されるというのは信頼が厚い証拠……。
「製作」と間違いやすいですね。そうするとプロデューサーみたいな仕事になってしまいます。制作は劇団と観客の間に立つ人です。
みたいな事をやってます。
人によってやり方が大きく違う仕事ですね。ただ基本はト書き・柱書・台詞の三つを構成し、物語を書くシンプルな仕事です。次の公演では自分が書いた舞台をやりたい!と思ったらその公演の脚本会議までにシナリオを提出します(完成稿でなくても、少なくとも形になったものを)。そこで自分の書いたものが一番票を獲得できれば、晴れて次回公演の脚本家になれます。
演目や公演日時の最終的な決定をしたり、普段の活動を進行・監督したりと劇団娥夢全体の方向性を定めていく人です。団員の入退団の管理等、娥夢に関するあらゆる事項の責任者でもあります。